目次

勉強しているのに成績が上がらないのはなぜ?

「家でも勉強しているのに、なかなか成績が上がらない」

「テスト前には机に向かっているのに、点数がほとんど変わらない」

「本人なりに頑張っているように見えるのに、どうして結果が出ないのだろう」

中学生のお子さんを持つ保護者の方にとって、これはとても気になる状況ではないでしょうか。

まったく勉強していないのであれば、

「もう少し勉強時間を増やしたほうがいいのでは?」

と考えることもできます。

ところが、毎日机には向かっている。学校の宿題もやっている。テスト前にはワークにも取り組んでいる。

それなのに点数が上がらない。

こうなると、

「勉強の才能がないのではないか」

「本人の努力が足りないのではないか」

と考えてしまうことがあります。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

成績が上がらないときに確認したいのは、単純な「勉強時間」だけではなく、その時間に何をしているかです。

たとえば同じ1時間でも、

  • 教科書を読むだけの1時間
  • 答えを見ながらワークを埋める1時間
  • 間違えた問題を解き直す1時間

では、学習効果は大きく違います。

勉強しているのに成績が上がらない場合、努力そのものではなく、努力する場所や方法が少しずれていることがあります。

まずは、その原因を見つけるところから始めてみましょう。


原因①「勉強したつもり」になっている

最初に確認したいのが、勉強の中身です。

机に向かっている時間が長いからといって、それがそのまま成績につながるとは限りません。

たとえば、

教科書をきれいにノートへまとめる。

重要な部分にマーカーを引く。

英単語を何度も書く。

学校ワークの答えを埋める。

もちろん、これらがすべて無駄というわけではありません。

問題は、覚えたか・解けるようになったかを確認していないことです。

「分かる」と「解ける」は違う

数学の解説を読んで、

「なるほど。分かった」

と思ったとします。

ところが翌日、同じタイプの問題を自分一人で解こうとすると解けない。

これは珍しいことではありません。

解説を読んで理解することと、自分で答えを出せることは別だからです。

定期テストで求められるのは、基本的には「自分で答えを出す力」です。

そのため勉強では、

見る → 覚える → 問題を解く → 間違える → 解き直す

という流れが必要になります。

「今日は2時間勉強した」

だけではなく、

「今日は何ができるようになった?」

と考えてみることが大切です。


原因② 基礎が抜けたまま先へ進んでいる

中学生の勉強で非常に重要なのが、学習内容の積み重ねです。

特に数学と英語では、この影響が大きくなります。

数学は以前の単元が土台になる

たとえば数学で方程式がよく分かっていない状態のまま、次の内容へ進んだとします。

学校では新しい単元の授業が続いていきます。

すると本人は、

「今習っているところが難しい」

と思うかもしれません。

しかし、実際には現在の単元そのものではなく、その前に習った内容につまずきがある可能性があります。

この状態で今の問題だけを何時間練習しても、なかなか理解できません。

英語も同じ

英語も、

be動詞

一般動詞

疑問文・否定文

過去形

助動詞

不定詞

というように、以前習った内容を使いながら新しい内容を学んでいきます。

中学2年生だから中学2年生の問題だけをやればいい、とは限りません。

必要であれば、中学1年生の内容まで戻ります。

場合によっては、小学校で学んだ計算や英単語まで戻ることもあります。

これは「遅れている」という意味ではありません。

分からなくなった場所まで戻ったほうが、結果的に早く進めることがあるのです。


原因③ 問題集を一度やっただけで終わっている

学校のワークを一度全部やった。

これだけで安心してしまう中学生は少なくありません。

しかし、本当に大切なのは一度目よりも、その後です。

たとえば数学の問題を30問解いて、

20問正解
10問不正解

だったとします。

このとき、成績アップにつながる重要な問題はどちらでしょうか。

実は、間違えた10問です。

正解した20問は、すでにある程度できています。

一方、間違えた10問には、

  • 理解していない
  • 覚えていない
  • 解き方を間違えている
  • 計算方法が不安定

など、改善できる部分があります。

ところが一度ワークをやっただけで終わると、その10問をできないままテスト当日を迎えてしまいます。

間違えた問題だけをもう一度やる

全部を最初からやり直す必要はありません。

間違えた問題に印をつけ、

翌日もう一度解く。

さらに間違えたら、数日後にもう一度解く。

これだけでも勉強の効率は大きく変わります。

「何ページ勉強したか」より、

「できなかった問題を何問できるようにしたか」

を重視してみてください。


原因④ 自分のレベルに合っていない問題を勉強している

成績を上げようとすると、

「難しい問題を解かなければ」

と思うことがあります。

しかし、これは注意が必要です。

たとえば数学が20点の生徒が、80点・90点を取る生徒向けの応用問題ばかり解いても、なかなか点数にはつながりません。

20点の生徒が最初に狙うべきなのは、

20点 → 30点 → 40点 → 50点

という段階的な上昇です。

そのためにはまず、

  • 計算問題
  • 基本用語
  • 教科書例題
  • 学校ワークの基本問題

などを確実に取れるようにします。

難しい問題ができること=良い勉強ではない

今の実力より少し上の問題に取り組むことは大切です。

しかし、基礎が不安定な状態で難問に時間を使うより、テストで取れるはずの問題を確実に取ることのほうが先です。

これは特に、平均点以下から成績を上げたい中学生には重要な考え方です。


原因⑤ テスト前だけ勉強している

普段はほとんど勉強せず、テスト1週間前から一気に勉強する。

この方法でも、ある程度基礎ができている生徒なら点数を取れることがあります。

しかし、勉強が苦手な生徒には負担が大きくなります。

なぜなら、

「理解する」

「覚える」

「練習する」

「間違いを直す」

という作業を短期間ですべて行わなければならないからです。

1日15分でも普段の勉強を作る

最初から、

「毎日2時間勉強しよう」

とする必要はありません。

これまで家庭学習がほとんどなかったのであれば、

1日15分

からでも構いません。

たとえば、

月曜日:英単語15分
火曜日:数学の計算15分
水曜日:学校ワーク15分
木曜日:英単語15分
金曜日:数学の復習15分

という程度でもいいでしょう。

重要なのは、テスト前だけ突然勉強するのではなく、普段から少しずつ「分からない」を減らしておくことです。


原因⑥ 間違えた理由を確認していない

テストや問題集の答え合わせをするとき、

「×だった」

だけで終わっていないでしょうか。

同じ不正解でも、原因はいくつもあります。

たとえば数学なら、

  • 公式を覚えていなかった
  • 問題の意味が分からなかった
  • 解き方は分かっていたが計算を間違えた
  • 符号を間違えた
  • 時間が足りなかった

などです。

原因が違えば、対策も違います。

公式を知らないのであれば覚える必要があります。

計算ミスなら計算練習が必要です。

問題文を理解できないのであれば、文章を読み取る練習が必要かもしれません。

つまり、

「間違えた問題」ではなく「間違えた理由」を見つける。

これが重要です。

テストは点数を見るだけではもったいない

テストが返ってきたとき、多くの家庭では最初に点数を見ます。

もちろん点数も大切です。

しかし、成績を上げるためには答案用紙の中身を見てください。

「どこで点を落としているのか」

「本来取れた問題はどれか」

「同じ種類のミスをしていないか」

ここを見ることで、次に何を勉強すればいいのかが分かります。


原因⑦ 本人が「どうせやっても無理」と思い始めている

成績が上がらない状態が続くと、勉強方法だけでなく気持ちにも影響が出てきます。

勉強する。

でも点数が上がらない。

また勉強する。

それでも結果が出ない。

これが続くと、

「自分は頭が悪い」

「どうせ勉強しても無駄」

「やってもできない」

と思うようになることがあります。

すると勉強への集中力が落ち、さらに結果が出にくくなります。

最初から大きな結果を求めない

この状態から抜け出すために必要なのは、小さな成功です。

たとえば、

数学20点 → 25点

でもいいのです。

英単語を10個覚えられた。

昨日できなかった計算問題ができた。

学校ワークを予定通り終えられた。

こうした小さな変化を積み重ねて、

「やれば少し変わる」

という感覚を取り戻します。

いきなり100点を目指す必要はありません。

昨日できなかったことを、今日一つできるようにする。

そこから成績の立て直しは始まります。


成績が上がらない中学生は何から立て直せばいい?

ここまで7つの原因を紹介しました。

では、実際には何から始めればいいのでしょうか。

全部を一度に変える必要はありません。

まず次の3段階で考えてみてください。

STEP1 現在地を確認する

最初に、

  • 定期テスト
  • 学校ワーク
  • 小テスト
  • 通知表
  • 模試

などを確認します。

重要なのは点数だけではありません。

「どの単元から分からなくなっているのか」

を探します。

たとえば中学2年生の数学で点数が低くても、中学1年生の正負の数や方程式に原因があるかもしれません。

STEP2 できないところまで戻る

現在の学年にこだわらず、必要なところまで戻ります。

中学3年生でも中学1年生の内容に戻って構いません。

「戻ると受験勉強が遅れるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、基礎が分からないまま応用問題を続けるほうが、時間を使ってしまうことがあります。

戻ることは遠回りではなく、最短ルートになる場合があります。

STEP3 できる問題を少しずつ増やす

勉強するときは、

「分からない問題をずっと考える」

だけではなく、

自力で解ける問題を増やす

ことを目標にします。

10問中3問しかできなかったなら、まず5問を目指す。

5問できたら7問。

この積み重ねです。


親が「もっと勉強しなさい」と言う前に確認したいこと

子どもの成績が上がらないと、保護者として焦るのは自然なことです。

特に本人がゲームをしていたり、スマートフォンを見ていたりすると、

「そんなことをしているから成績が上がらない」

と言いたくなることもあるでしょう。

しかし、本人も、

「成績を上げたいけれど、何をすればいいのか分からない」

状態なのかもしれません。

そのとき、

「もっと勉強しなさい」

と言われても、具体的な方法が分からなければ動きにくいものです。

そこで、

「次のテストで何点取りたい?」

「数学はどこから分からなくなった?」

「一緒にテストを見てみようか」

など、具体的な話に変えることが大切です。


「何を勉強すればいいか分からない」場合は第三者に見てもらう方法もある

ここまで紹介した方法を家庭で試すことはできます。

一方で、

「どこでつまずいているのか分からない」

「親が教えるとケンカになってしまう」

「勉強方法を説明しても本人が聞かない」

「塾には通っているけれど成績が変わらない」

というケースもあります。

こうした場合は、本人の努力だけの問題として考えず、一度第三者に学習状況を見てもらう方法があります。

家庭教師の役割も、単に学校の問題を教えることだけではありません。

たとえば、

  • どこまで理解できているか確認する
  • 以前の学年まで戻ってつまずきを探す
  • 今の成績に合った問題を選ぶ
  • 1週間の勉強内容を決める
  • テスト答案から弱点を探す
  • 勉強方法そのものを修正する

といったこともできます。

特に、

「勉強しているのに成績が上がらない」

という場合には、勉強時間をさらに増やす前に、現在の勉強方法を確認することが重要です。


福井県大野市・勝山市で「勉強しても成績が上がらない」と悩んでいる方へ

ふくい奥越学習サポート機構では、大野市・勝山市を中心とした奥越地域で、中学生の家庭学習や成績についてのサポートを行っています。

特に、

  • 勉強しているのに成績が上がらない
  • 数学や英語がどこから分からないのか本人も分からない
  • 定期テストで平均点に届かない
  • 家庭学習の習慣がない
  • 塾へ通っているけれど結果が出ない
  • 高校受験に向けて何から始めればいいか分からない

といった場合は、まず「もっと勉強する」ことより、現在のつまずきを整理することから始める必要があります。

成績が低いからといって、難しい問題をたくさん解く必要はありません。

本人が理解できるところまで戻り、

分かる → 解ける → 一人でできる

という段階を一つずつ作っていきます。

家庭教師を利用するかどうかを決める前でも、

「今の勉強方法でいいのだろうか」

「どこから立て直せばいいのだろう」

というところから考えてみてください。


まとめ|勉強時間を増やす前に「やり方」を確認しよう

勉強しているのに成績が上がらない場合、

「努力が足りない」

と決めつける必要はありません。

今回紹介したように、

  1. 勉強したつもりになっている
  2. 基礎が抜けたまま進んでいる
  3. 問題集を一度しかやっていない
  4. 自分のレベルに合わない問題を解いている
  5. テスト前だけ勉強している
  6. 間違えた理由を確認していない
  7. 「どうせできない」と思い始めている

など、さまざまな原因があります。

そして大切なのは、勉強時間をただ増やすことではありません。

「どこでつまずいているのか」を見つけ、「できない問題をできる問題へ変えていくこと」です。

1日2時間勉強して結果が出ないのであれば、3時間に増やす前に勉強方法を見直してみましょう。

正しい場所からやり直せば、これまで結果につながらなかった努力が、少しずつ点数として表れてくる可能性があります。



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