はじめに
逆に「勉強が得意」って人がほとんどいないんですけどね・・・。
勉強ねえ・・・苦手。
ま、ほとんどの人がそうだからねえ・・・。
みんなそう言ってるから・・・そうなんやろな。
でもどうにかしないとね♪
はじめに

「勉強が苦手です」
そう言う子どもに、
「何が苦手なの?」
と聞いてみると、
「全部」
という答えが返ってくることがあります。
数学も苦手。
英語も苦手。
国語も苦手。
理科も社会も得意ではない。
テストの点数を見れば、確かに全体的に高くないかもしれません。
だから本人も、
「自分は勉強そのものが苦手なんだ」
と思っています。
しかし、家庭教師として一緒に問題を解いてみると、
「本当に全部ができないわけではない」
ことが少なくありません。
計算はできる。
問題文も読める。
説明すれば理解できる。
ところが、ある特定のところでつまずく。
その小さなつまずきが何度も繰り返されることで、本人の中では、
「自分は勉強ができない」
という大きな苦手意識に変わっていることがあります。
今回は、「勉強は全部苦手」と話す学習者との指導場面から考えてみます。
本当に全部が苦手なのか。
それとも、その言葉の奥に別の原因が隠れているのでしょうか。
「俺、勉強全部苦手なんで」
その日の指導では、学校で最近習っている数学の文章問題に取り組む予定でした。
講師が問題集を開くと、学習者は少し嫌そうな顔をしました。
🔵 講師
「今日はこのあたりをやってみようか」
🔴 学習者
「文章問題ですか……」
🔵 講師
「嫌そうだね」
🔴 学習者
「こういうの苦手なんですよ」
🔵 講師
「数学が苦手?」
🔴 学習者
「数学だけじゃないです。俺、勉強全部苦手なんで」
🔵 講師
「全部?」
🔴 学習者
「全部です。テストもだいたい点数悪いし」
本人にとっては、ごく自然な答えでした。
何度もテストで思うような点数を取れなかった。
授業でも分からないことがある。
周りには自分より早く問題を解く友達がいる。
そうした経験を重ねるうちに、
「自分は勉強が苦手」
という認識ができあがっていました。
講師はそこで、
「そんなことはないよ」
とは言いませんでした。
根拠もなく否定しても、本人には届かないからです。
🔵 講師
「じゃあ、本当に全部苦手なのか調べてみようか」
🔴 学習者
「調べる?」
🔵 講師
「うん。まずこれ計算してみて」
講師は簡単な計算問題を数問出しました。
学習者は少し面倒そうに鉛筆を動かしました。
一問目、正解。
二問目も正解。
三問目も正解。
少し複雑な計算も解かせました。
これも正解です。
🔵 講師
「計算できるね」
🔴 学習者
「これくらいならできますよ」
🔵 講師
「じゃあ、数学全部が苦手ではないね」
🔴 学習者
「でも文章問題は無理です」
🔵 講師
「じゃあ、次はそこを調べてみよう」
講師は最初に開いていた文章問題を指しました。
🔵 講師
「まず読んでみて」
学習者は問題文を読みます。
読み終わると、すぐに言いました。
🔴 学習者
「分かりません」
🔵 講師
「まだ何も聞いてないよ」
🔴 学習者
「でも、こういうの見たら分からないんですよ」
🔵 講師
「じゃあ答えを出さなくていい。何について書いてある?」
🔴 学習者
「え?」
🔵 講師
「問題を解かなくていいから、何の話かだけ教えて」
学習者はもう一度問題文を読みました。
🔴 学習者
「ある商品を何個か買ったって話です」
🔵 講師
「うん。それで?」
🔴 学習者
「全部でいくらになったかが書いてあって……一個の値段を求める?」
🔵 講師
「ちゃんと読めてるじゃない」
🔴 学習者
「でも式が分からないです」
講師はここで、ノートに二つの言葉を書きました。
問題文を読む
式を作る
🔵 講師
「今、問題文の意味はだいたい分かったよね」
🔴 学習者
「まあ……はい」
🔵 講師
「でも式を作るところで止まった」
🔴 学習者
「はい」
🔵 講師
「だったら、『文章問題が全部分からない』じゃなくて?」
学習者はノートを見ました。
🔴 学習者
「式を作るのが苦手?」
🔵 講師
「今のところは、そう見えるね」
学習者は少し意外そうな顔をしました。
今まで、
「文章問題が苦手」
と思っていました。
しかし実際には、文章そのものがまったく理解できないわけではありません。
問題文から、
何が分かっているのか。
何を求めるのか。
そこまでは読み取れています。
止まっていたのは、
文章の情報を数式へ変えるところ
だったのです。
「できるところ」と「できないところ」を分けてみる
講師は、さらに簡単な文章問題を出しました。
🔵 講師
「これはどう?」
🔴 学習者
「これなら分かります」
学習者はすぐに式を書き、正解しました。
🔵 講師
「じゃあ、文章問題全部が苦手というわけでもない」
🔴 学習者
「簡単だからですよ」
🔵 講師
「もちろん。でも、それが大事なんだ」
🔴 学習者
「どういうことですか?」
🔵 講師
「簡単ならできる。難しくなるとできなくなる。だったら、その間のどこかに『できる・できないの境目』があるでしょう?」
🔴 学習者
「ああ……」
🔵 講師
「そこを探すんだよ」
講師は問題の難易度を少しずつ上げていきました。
一問目は解ける。
二問目も解ける。
三問目になると、少し時間がかかりました。
そして四問目で、また鉛筆が止まりました。
🔴 学習者
「これ分からないです」
🔵 講師
「何が分からない?」
🔴 学習者
「だから全部……」
そう言いかけて、学習者が止まりました。
先ほどまでなら、
「全部分からない」
と答えていたでしょう。
しかし今回は、もう一度問題文を読みました。
🔴 学習者
「何を求めるかは分かります」
🔵 講師
「うん」
🔴 学習者
「数字もどれ使うか、なんとなく分かる」
🔵 講師
「うん」
🔴 学習者
「でも、どれをxにすればいいか分からない」
🔵 講師
「それだ」
🔴 学習者
「え?」
🔵 講師
「今の『分からない』は、かなり具体的になったでしょう?」
最初は、
勉強全部が苦手。
次に、
数学が苦手。
さらに、
文章問題が苦手。
そして今は、
文章問題で、何をxにすればいいのか分からない。
というところまで細かくなりました。
🔵 講師
「ここまで分かれば、練習できるんだよ」
🔴 学習者
「何をですか?」
🔵 講師
「文章問題を読んで、何をxにするか決める練習」
🔴 学習者
「それだけ?」
🔵 講師
「最初はそれだけでいい。式を最後まで作らなくてもいいよ」
🔴 学習者
「そんな練習あるんですか?」
🔵 講師
「今作った」
🔴 学習者
「今ですか?」
🔵 講師
「だって、君がそこで困っているって今分かったから」
学習者は少し笑いました。
講師は別の文章問題を出しました。
🔵 講師
「解かなくていい。何をxにする?」
🔴 学習者
「求めたいものですよね?」
🔵 講師
「基本的には、まずそこを考えてみよう」
🔴 学習者
「じゃあ……これ」
🔵 講師
「そう。次」
二問目。
少し迷いましたが、正解しました。
三問目。
今度は間違えました。
🔴 学習者
「あ、違った」
🔵 講師
「でも今の間違いはいいね」
🔴 学習者
「間違ってるのに?」
🔵 講師
「何を練習していて、どこを間違えたのか分かっているから」
以前なら、
「文章問題ができなかった」
で終わっていました。
しかし今は、
「何をxにするか判断するところで間違えた」
と説明できます。
それなら、そこだけ練習できます。
🔴 学習者
「先生、これなら数学全部やり直さなくてもいいんですか?」
🔵 講師
「もちろん。できているところまでやり直す必要はないよ」
🔴 学習者
「俺、数学、本当に全部できないと思ってました」
🔵 講師
「じゃあ今日、計算はどうだった?」
🔴 学習者
「できました」
🔵 講師
「簡単な文章問題は?」
🔴 学習者
「できました」
🔵 講師
「問題文が何を言っているかは?」
🔴 学習者
「だいたい分かりました」
🔵 講師
「じゃあ、『全部できない』は少し違ったね」
🔴 学習者
「そうですね……」
しばらく考えてから、学習者が言いました。
🔴 学習者
「でも数学だけじゃないですよ。英語も苦手です」
🔵 講師
「じゃあ英語も同じように調べてみようか」
🔴 学習者
「また細かくするんですか?」
🔵 講師
「そう。『英語が苦手』だけでは、何を勉強すればいいか分からないからね」
講師は英語の教科書を開き、学校で最近習ったページを見せました。
🔵 講師
「この英文、読める?」
学習者はゆっくり英文を読みました。
発音は多少つまずきましたが、最後まで読むことができました。
🔵 講師
「じゃあ、日本語にしてみよう」
🔴 学習者
「えっと……最初は分かるけど……この単語なんでしたっけ?」
🔵 講師
「そこに印をつけよう」
少し進むと、また別の単語で止まりました。
さらにその先では、
「単語は分かるけれど、この文の意味が分からない」
という箇所が出てきました。
講師はノートに、
単語
文法
英文の意味
と三つに分けて書きました。
🔴 学習者
「英語も原因が一個じゃないんですね」
🔵 講師
「そうなんだよ。だから『英語が苦手』だけで終わらせると、本当に必要な勉強が見えにくくなる」
🔴 学習者
「じゃあ俺、何が一番ダメなんですか?」
講師はすぐには答えませんでした。
🔵 講師
「それを決める前に、もう一つだけ確認したいことがある」
🔴 学習者
「まだあるんですか?」
🔵 講師
「ある。今見てきたのは『問題を解く力』でしょう。でも、勉強が苦手になる原因は、それだけじゃないから」
🔴 学習者
「他に何があるんですか?」
講師は問題集をいったん閉じました。
そして、普段家でどのように勉強しているのかを尋ねました。
苦手なのは「問題」だけではなかった
🔵 講師
「家では、普段どうやって勉強してる?」
🔴 学習者
「どうやってって……普通ですよ」
🔵 講師
「たとえば学校から帰ってきて、いつ勉強を始める?」
🔴 学習者
「日によります」
🔵 講師
「昨日は?」
🔴 学習者
「昨日は……夜です」
🔵 講師
「何時くらい?」
🔴 学習者
「9時半くらいだったかな」
🔵 講師
「それまでは?」
🔴 学習者
「ご飯食べたり、スマホ見たり、ゲームしたり」
🔵 講師
「9時半になって、何を勉強しようと思った?」
🔴 学習者
「そこから考えました」
🔵 講師
「それで何をした?」
🔴 学習者
「数学やろうと思ったんですけど、面倒になって……英単語をちょっと見ました」
🔵 講師
「どのくらい?」
🔴 学習者
「10分くらいです」
🔵 講師
「その後は?」
🔴 学習者
「終わりました」
学習者は少し気まずそうに笑いました。
🔴 学習者
「やっぱり俺、やる気ないですよね」
🔵 講師
「そうかな」
🔴 学習者
「だって10分しかやってないし」
🔵 講師
「でも、今の話を聞いて気になったのは、やる気より別のところかな」
🔴 学習者
「何ですか?」
🔵 講師
「勉強を始める時間も、やる内容も、そのときになってから決めているところ」
講師はノートに、
いつやるか
何をやるか
と書きました。
🔵 講師
「毎日ここから考えないといけないでしょう?」
🔴 学習者
「まあ、そうですね」
🔵 講師
「しかも夜9時半になってから、『今日は何しよう』って考える。疲れているときに数学の文章問題と英単語だったら、どっちを選びたくなる?」
🔴 学習者
「英単語ですね」
🔵 講師
「どうして?」
🔴 学習者
「楽だから」
🔵 講師
「そうなるよね」
ここで講師は、先ほどまでの話とつなげました。
🔵 講師
「数学では、文章問題で式を作るところに課題がありそうだったよね」
🔴 学習者
「はい」
🔵 講師
「でも家では?」
🔴 学習者
「文章問題やってない……」
🔵 講師
「つまり、苦手なところほど練習する機会が少なくなっていた可能性がある」
🔴 学習者
「ああ……」
🔵 講師
「これも『勉強が苦手』の中に隠れていた原因かもしれないね」
学習者はしばらく黙っていました。
問題を解く力だけが原因ではありませんでした。
何を勉強するか決めていない。
始める時間も決まっていない。
そのため、疲れた時間帯に、その日の気分で勉強内容を選んでいました。
すると自然に、苦手なものほど後回しになります。
さらに講師は尋ねました。
🔵 講師
「数学の文章問題を見たとき、最初に何を思う?」
🔴 学習者
「嫌だなって思います」
🔵 講師
「その次は?」
🔴 学習者
「難しそう」
🔵 講師
「問題を読む前から?」
学習者は少し考えました。
🔴 学習者
「……そうかもしれません」
🔵 講師
「さっきもそうだったよね。問題を読んですぐ『分からない』って言った」
🔴 学習者
「ああ、言いましたね」
🔵 講師
「でも一つずつ聞いたら、問題文の意味は分かっていた」
🔴 学習者
「はい」
🔵 講師
「もしかすると、本当に分からないときだけじゃなくて、『文章問題だから自分には無理』って先に思っていることもあるんじゃないかな」
🔴 学習者
「それはあるかもしれません」
🔵 講師
「英語は?」
🔴 学習者
「英語も長い文を見ると、もう嫌になります」
🔵 講師
「まだ読んでいなくても?」
🔴 学習者
「はい」
講師はノートにもう一つ書き加えました。
苦手だと思って、始める前に諦めてしまう
学習者はその文字をじっと見ていました。
🔴 学習者
「これも勉強が苦手ってことですか?」
🔵 講師
「正確には、『苦手だと思う気持ちが勉強を難しくしている』という感じかな」
🔴 学習者
「じゃあ俺、本当にいろいろありますね」
🔵 講師
「あるね。でも、悪いことじゃない」
🔴 学習者
「なんでですか?」
🔵 講師
「さっきまで全部まとめて『勉強が苦手』だったでしょう?」
🔴 学習者
「はい」
🔵 講師
「今は違う。一つずつ名前がついてきた」
「全部苦手」ではなく「ここを練習すればいい」
講師は、ここまでノートに書いた内容を整理しました。
数学
- 計算はできる
- 簡単な文章問題は解ける
- 文章から式を作るところでつまずきやすい
- 特に何をxにするか判断する練習が必要
英語
- 簡単な英文は読める
- 知らない単語で止まりやすい
- 単語は分かっても文法で意味を取れない場合がある
家庭学習
- 勉強を始める時間が決まっていない
- 何をやるかその場で決めている
- 苦手な内容を後回しにしやすい
気持ち
- 問題を見る前から「無理」と考えることがある
🔵 講師
「こうして見ると、どう?」
🔴 学習者
「思ってたのと違います」
🔵 講師
「どう違った?」
🔴 学習者
「俺、本当に全部できないと思ってました」
🔵 講師
「でも?」
🔴 学習者
「計算はできるし、英語も全部読めないわけじゃなかった」
🔵 講師
「そうだね」
🔴 学習者
「できないところも、前より分かった気がします」
そこで講師は、次の一週間にやることを一緒に決めました。
数学は、文章問題を大量に解くのではありません。
1日2問だけ。
ただし答えまで出すことより、
何をxにするかを考えること
を重点的に練習します。
英語は、教科書の英文を使います。
分からない単語には印をつける。
単語の意味が分かっても文全体を訳せなければ、文法を確認する。
そして家庭学習は、
「夜になったら考える」
のではなく、学校から帰った段階で、
今日は何をするかを決めておく
ことにしました。
🔴 学習者
「これだけでいいんですか?」
🔵 講師
「まず一週間はね」
🔴 学習者
「もっとやらなくていい?」
🔵 講師
「今は量を増やすより、『自分がどこで止まるのか』を意識してほしい」
🔴 学習者
「分からなくなったら?」
🔵 講師
「『全部分からない』は禁止」
🔴 学習者
「厳しいなあ」
🔵 講師
「代わりに、『ここまでは分かるけど、ここから分からない』って言ってみよう」
🔴 学習者
「できるかな」
🔵 講師
「最初は難しいよ。でも、それも練習だから」
一週間後。
学習者は宿題として取り組んだノートを見せました。
文章問題の横には、
「xが分からなかった」
「式まではできた」
「計算で間違えた」
など、自分なりの短いメモが書かれていました。
🔵 講師
「これ、いいね」
🔴 学習者
「最初は面倒だったんですけど」
🔵 講師
「やってみてどうだった?」
🔴 学習者
「前より分かりやすいです」
🔵 講師
「何が?」
🔴 学習者
「自分が何で間違えたのか」
そして少し考えてから続けました。
🔴 学習者
「前は問題できなかったら、全部『俺が勉強できないから』って思ってたんですよ」
🔵 講師
「うん」
🔴 学習者
「でも今は、単語覚えてないとか、式が作れないとか、計算ミスとか……理由が違うんだなって」
🔵 講師
「理由が違ったら?」
🔴 学習者
「やることも変わる」
🔵 講師
「その通り」
🔴 学習者
「だったら、できないところだけ練習すればいいんですよね」
🔵 講師
「それが分かれば、勉強はかなりやりやすくなるよ」
学習者は問題集を開きました。
以前なら文章問題が並んでいるページを見ただけで、
「無理」
と言っていたかもしれません。
しかし、その日は違いました。
一問目を読み、
🔴 学習者
「これは何をxにするか考えればいいんですよね」
と、自分から鉛筆を動かし始めました。
「勉強が苦手」という気持ちが、一度の指導ですべて消えるわけではありません。
苦手な問題も残っています。
覚えていない単語もあります。
これから間違えることもあるでしょう。
それでも、
「自分は全部できない」
という大きな壁は、
「ここがまだできない」
という小さな課題へ変わり始めていました。
おわりに
子どもが、
「勉強が苦手」
「数学が全部分からない」
「英語は無理」
と言ったとき、その言葉をそのまま結論にしないことが大切です。
家庭でも、
「何が分からないの?」
と聞いてみてください。
ただし、子ども自身も最初は答えられないことがあります。
その場合は、一緒に問題を小さく分けていきます。
たとえば数学なら、
計算はできる?
問題文の意味は分かる?
何を求めるか分かる?
式は作れる?
式を作った後は計算できる?
というように確認します。
英語なら、
単語は分かる?
文法は分かる?
一文なら訳せる?
長くなると分からなくなる?
というように分けてみます。
さらに、
勉強を始めること自体が難しいのか。
何を勉強すればいいか分からないのか。
問題を見る前から諦めてしまっているのか。
という点も確認してみてください。
そして、できないところだけでなく、
「どこまではできているのか」
も必ず見つけます。
「数学が全部できない」
ではなく、
「計算はできる。でも文章から式を作るのが難しい」
まで分かれば、練習する場所が見えてきます。
「英語ができない」
ではなく、
「単語は分かる。でも語順が分からない」
なら、取り組む内容を絞れます。
家庭学習で困ったときは、
「苦手」をそのままにせず、小さく分けてみる。
そして、
「できるところ」と「できないところ」の境目を探す。
その境目が見つかったら、そこから一つずつ練習していけばいいのです。
「勉強が苦手」という言葉は、とても大きな言葉です。
しかし、その中身を細かく見ていけば、
「全部できない」
わけではないことに気づくことがあります。
苦手の正体が分かれば、
「自分には無理」
ではなく、
「次はここを練習すればいい」
と考えられるようになります。
その変化が、勉強への苦手意識を少しずつ変えていく第一歩になります。
理論編はこちらから
② 「勉強が苦手」の正体を知る(理論編)
はじめに 「うちの子は勉強が苦手なんです」 「私は昔から数学が苦手です」 「勉強そのものが苦手だから、成績が上がりません」 私たちは普段、何気なく「勉強が苦手」という言葉を使います。 しかし、家庭教師として子どもの学習状 […]

