- 1. 数学がわからないとき、今習っているところだけ勉強していませんか?
- 2. なぜ数学は一度わからなくなると難しく感じるのか
- 2.1. 数学は「積み重ね」が特に大きい教科
- 3. まず「どこからわからないのか」を探そう
- 3.1. 方法① 前回の定期テストを見る
- 3.2. 方法② 学校ワークを少し前まで戻る
- 3.3. 方法③ 計算問題を確認する
- 4. 中学1年生ならどこから戻る?
- 4.1. 正負の数が最初の大きなポイント
- 4.2. 文字式も確認する
- 5. 中学2年生なら中1数学を確認する
- 5.1. 連立方程式が分からない場合
- 5.2. 一次関数が分からない場合
- 6. 中学3年生でも中1・中2まで戻っていい
- 6.1. 受験生だからこそ基礎を確認する
- 7. 数学20点・30点なら難しい問題をやらなくていい
- 7.1. 最初に目指すのは40点、50点
- 7.2. 基本問題を落とさない
- 8. 数学をやり直す具体的な勉強方法
- 8.1. STEP1 解き方を確認する
- 8.2. STEP2 例題を見ながら解く
- 8.3. STEP3 何も見ずに解く
- 8.4. STEP4 間違えた問題に印をつける
- 8.5. STEP5 できるまで繰り返す
- 9. 1日30分ならどう勉強する?
- 10. 問題集は何冊も必要ない
- 11. 数学が苦手な子に親ができること
- 11.1. 「なんで分からないの?」ではなく「どこまでなら分かる?」
- 11.2. 点数だけではなく変化を見る
- 12. 自分では「どこから分からないか」が分からない場合
- 13. 家庭教師なら「分からなくなった地点」まで戻りやすい
- 14. 福井県大野市・勝山市で数学に悩んでいる中学生へ
- 15. まとめ|数学がわからないなら「分かるところ」まで戻ろう
- 15.1.1. 関連性の高い記事はこちらから
数学がわからないとき、今習っているところだけ勉強していませんか?

「数学の授業がまったく分からない」
「テストになると20点、30点しか取れない」
「問題集を開いても、最初から答えを見ないと解けない」
そんな状態になると、
「とにかく今習っているところを勉強しないと」
と考えるかもしれません。
しかし、中学生の数学では、それだけではうまくいかないことがあります。
なぜなら数学は、以前に習った内容を使いながら新しい内容を学んでいく教科だからです。
たとえば中学2年生で連立方程式が分からない場合、その原因が連立方程式そのものにあるとは限りません。
中学1年生の一次方程式が理解できていない。
さらに調べると、正負の数の計算が不安定だった。
このようなことがあります。
その状態で連立方程式の問題を何十問解いても、なかなかできるようにはなりません。
数学がわからなくなったときに大切なのは、
「今どこを習っているか」ではなく、「どこからわからなくなったか」
を見つけることです。
今回は、数学が苦手になった中学生がどこまで戻り、どのように勉強をやり直せばいいのかを説明します。
なぜ数学は一度わからなくなると難しく感じるのか
数学が苦手な中学生から、
「前はできていたけれど、途中から急に分からなくなった」
という話を聞くことがあります。
これは数学という教科の特徴とも関係しています。
数学は「積み重ね」が特に大きい教科
たとえば英語でも基礎は重要ですが、数学は以前の単元とのつながりが非常に分かりやすい教科です。
簡単な例なら、
小学校の整数・小数・分数の計算
↓
正負の数
↓
文字式
↓
一次方程式
↓
連立方程式
↓
一次関数
というように学習が続いていきます。
一次方程式が十分にできていない状態で連立方程式へ進めば、当然難しくなります。
分数計算が苦手なまま文字式や方程式へ進むと、考え方は分かっていても計算途中で間違えることがあります。
つまり、
現在の単元だけを見ても、本当の原因が見つからない場合がある
ということです。
まず「どこからわからないのか」を探そう
数学をやり直すとき、
「中学1年生の教科書を最初から全部やり直そう」
と考える必要はありません。
それでは時間がかかりすぎることがあります。
必要なのは、つまずきの場所を探すことです。
方法① 前回の定期テストを見る
まず直近の数学のテストを見てください。
そして間違えた問題を確認します。
たとえば、
- 計算問題
- 方程式
- 関数
- 図形
- 確率
- 文章問題
のどこで点を落としているでしょうか。
「数学が苦手」という大きな問題を、
「何が苦手なのか」
まで細かくしていきます。
方法② 学校ワークを少し前まで戻る
現在習っている単元の学校ワークを開きます。
問題がほとんど解けないなら、一つ前の単元へ戻ります。
そこもできなければ、さらに戻ります。
「ここならだいたい自分で解ける」
という場所が見つかったら、そこがやり直しの候補です。
方法③ 計算問題を確認する
数学全体の点数が低い場合、まず計算力を確認するのも一つの方法です。
特に、
- 正負の数
- 小数
- 分数
- 文字式
- 方程式
などです。
文章問題ができないように見えても、実は途中の計算で止まっている場合があります。
中学1年生ならどこから戻る?
中学1年生で数学につまずいている場合、必要に応じて小学校の内容まで戻ります。
特に確認したいのは、
- 小数の計算
- 分数の計算
- 割合
- 比
- 速さ
- 基本的な図形
などです。
正負の数が最初の大きなポイント
中学校に入ると「マイナス」という新しい考え方が登場します。
ここで、
「+と-がよく分からない」
という状態になると、その後の文字式や方程式にも影響します。
たとえば、
-3 + 5
4 - (-2)
のような基本計算が不安定なら、まず正負の数を復習します。
難しい文章問題へ進む必要はありません。
最初は基本計算を確実にします。
文字式も確認する
正負の数ができたら、次に文字式です。
数学では、その後も文字を使い続けます。
そのため、
「3x+2x」
「2(a+3)」
といった基本的な計算が不安定なら、ここを練習します。
中学2年生なら中1数学を確認する
中学2年生になって数学が急に難しくなったと感じる場合、中学1年生の内容を確認してみましょう。
特に重要なのが、
正負の数・文字式・一次方程式
です。
連立方程式が分からない場合
連立方程式では、計算の途中で一次方程式の考え方を使います。
そのため、
「連立方程式が分からない」
と思っていても、実際には一次方程式でつまずいている可能性があります。
この場合は、
連立方程式
↓
一次方程式
↓
文字式
↓
正負の数
と戻って確認します。
全部できないとは限りません。
どこまで戻れば自力で解けるかを探します。
一次関数が分からない場合
一次関数では、
- 座標
- 比例
- 文字式
- 方程式
など、複数の知識を使います。
そのため「一次関数だけを100問解く」より、何が原因で止まっているのかを確認することが重要です。
中学3年生でも中1・中2まで戻っていい
高校受験が近づく中学3年生になると、
「今さら中学1年生の数学なんてやっている場合ではない」
と思うかもしれません。
しかし、基礎が抜けているのであれば、戻ったほうがよい場合があります。
受験生だからこそ基礎を確認する
中学3年生の数学では、さらに複雑な内容が登場します。
それなのに、
一次方程式が不安定。
連立方程式も苦手。
一次関数もよく分からない。
という状態で中3内容だけを勉強しても、なかなか伸びません。
高校受験を考えると、
「全部完璧にしてから次へ進む」
必要はありません。
まず、得点につながりやすい基本問題を取れる状態にすることを考えます。
中1の計算に戻ることも、受験勉強の一部です。
数学20点・30点なら難しい問題をやらなくていい
数学の点数が低いと、
「もっと難しい問題も解けるようにならないと」
と思うかもしれません。
しかし、20点・30点程度の場合、まず確認したいのは基本問題です。
最初に目指すのは40点、50点
20点から一気に80点を目指す必要はありません。
まず、
20点 → 30点
30点 → 40点
40点 → 50点
と段階的に考えます。
そのために、
「あと10点取るなら、どの問題を取ればいい?」
とテストを見ます。
たとえば計算問題が5問あり、そのうち3問を落としているなら、そこを取れるようにする。
これだけでも点数は変わります。
基本問題を落とさない
最初に優先するのは、
- 計算
- 公式
- 教科書の例題
- 学校ワークの基本問題
です。
難しい応用問題を1問解けるようになるより、基本問題を5問確実に取れるようにするほうが、最初の成績アップにつながりやすいことがあります。
数学をやり直す具体的な勉強方法
つまずいている単元が見つかったら、実際に勉強を始めます。
ここでも、ただ問題数を増やすのではなく順番が大切です。
STEP1 解き方を確認する
まず教科書や解説を使って、
「どうやって解くのか」
を確認します。
分からない場合は、学校の先生や塾、家庭教師などに質問しても構いません。
STEP2 例題を見ながら解く
いきなり一人で全部解こうとせず、最初は例題を参考にします。
「この問題なら、この方法を使う」
という型を覚えます。
STEP3 何も見ずに解く
次に、解説を閉じます。
同じタイプの問題を自力で解きます。
ここが重要です。
解説を読んで、
「分かった」
と思っただけでは、まだテストでは解けないことがあります。
STEP4 間違えた問題に印をつける
間違えた問題には、
「×」
などの印をつけます。
そして翌日、もう一度解きます。
STEP5 できるまで繰り返す
翌日できたら終了ではありません。
数日後にもう一度確認します。
そこで自力で解ければ、かなり定着してきています。
1日30分ならどう勉強する?
「数学をやり直したいけれど、毎日何時間も勉強できない」
という中学生もいるでしょう。
1日30分でも構いません。
たとえば、
10分:計算練習
10分:今まで間違えた問題の解き直し
10分:現在学校で習っている内容
という方法があります。
これなら、
過去の復習+現在の授業
を同時に進められます。
数学をやり直すからといって、学校の授業を完全に無視する必要はありません。
少しずつ過去の穴を埋めながら、現在の学習にもついていく方法を考えます。
問題集は何冊も必要ない
数学ができないと、
「もっと分かりやすい参考書を買おう」
「別の問題集もやったほうがいいかも」
と教材を増やしたくなることがあります。
しかし、最初から何冊も必要とは限りません。
学校の教科書やワークがあるなら、まずそれを使う方法があります。
重要なのは、
何冊やったかではなく、できなかった問題をできるようにしたか
です。
1冊の問題集を途中までしかやらず、次の問題集へ移る。
また分からなくなって、別の参考書を買う。
これを繰り返すより、
「この問題は前回できなかったけれど、今日は自力でできた」
という問題を増やしていきましょう。
数学が苦手な子に親ができること
保護者の方が数学を教えられなくても、できることはあります。
「なんで分からないの?」ではなく「どこまでなら分かる?」
数学を教えていると、
「これは前に習ったでしょう?」
と言いたくなることがあります。
しかし本人も、分からなくなった場所を説明できない場合があります。
そこで、
「どこが分からない?」
だけではなく、
「この問題ならできる?」
と一つずつ確認します。
できなければ、一つ前へ戻る。
できたら、一つ先へ進む。
こうして境目を探します。
点数だけではなく変化を見る
30点がすぐ60点になるとは限りません。
しかし、
「計算問題が前よりできるようになった」
「空欄が減った」
「自分から解き直すようになった」
という変化があれば、勉強方法が改善している可能性があります。
結果だけでなく、途中の変化も見ていきましょう。
自分では「どこから分からないか」が分からない場合
数学が長期間苦手になっていると、
「どこが分からないの?」
と聞かれても、
「全部分からない」
と答える中学生もいます。
これは本人がふざけているとは限りません。
複数の単元につまずきがあるため、どれが原因なのか自分でも整理できないことがあります。
その場合は、第三者に見てもらう方法があります。
学校の先生や塾、家庭教師などに、
「現在の単元を教えてほしい」
だけではなく、
「どこからつまずいているのか確認してほしい」
と相談します。
家庭教師なら「分からなくなった地点」まで戻りやすい
家庭教師のようなマンツーマン指導の場合、本人の理解度に合わせて学習内容を変えやすいという特徴があります。
たとえば中学2年生で連立方程式ができない場合、
「連立方程式をもっと練習しよう」
だけではなく、
一次方程式を確認する。
できなければ文字式へ戻る。
さらに必要なら正負の数へ戻る。
というように確認できます。
そして、
ここまではできる。
ここから分からない。
という境目を見つけます。
そこが分かれば、勉強する内容も具体的になります。
家庭教師の役割は、難しい問題を解説することだけではありません。
本人がどこから勉強し直せばいいのかを整理することも、大切な役割の一つです。
福井県大野市・勝山市で数学に悩んでいる中学生へ
ふくい奥越学習サポート機構では、大野市・勝山市を中心とした奥越地域で、中学生の学習をサポートしています。
数学について、
- 定期テストが20点・30点程度になっている
- 学校の授業が分からなくなった
- どこから復習すればいいか分からない
- 中学1年生の内容から不安がある
- 学校ワークを一人では進められない
- 高校受験が近いのに数学が苦手
- 塾に通っているけれど数学が伸びない
といった場合、まず現在の学年の問題をたくさん解くのではなく、つまずいた場所を探します。
中学3年生でも、必要なら中学1年生まで戻ります。
中学1年生でも、必要なら小学校の計算まで戻ります。
大切なのは学年ではありません。
「本人が自力でできる場所」と「できなくなる場所」の境目を見つけることです。
そこから一つずつ積み上げ直していきます。
まとめ|数学がわからないなら「分かるところ」まで戻ろう
数学がわからなくなったとき、
「もっと勉強しなければ」
と考えるだけでは、なかなか改善しないことがあります。
まず確認したいのは、
どこから分からなくなったのか
です。
現在の学年にこだわる必要はありません。
中学3年生が中学1年生へ戻っても構いません。
中学1年生が小学校の分数へ戻っても構いません。
数学をやり直すときは、
① テストやワークから苦手を探す
↓
② 自力で解ける場所まで戻る
↓
③ 基本問題から始める
↓
④ 間違えた問題を繰り返す
↓
⑤ 少しずつ現在の学習内容へ戻る
という順番で考えてみてください。
数学20点なら、最初から80点を目指す必要はありません。
まず30点。
次に40点。
そのために、
「次の10点をどこで取るか」
を考えます。
数学が苦手になったときに必要なのは、難しい問題へ進むことではなく、いったん戻る勇気かもしれません。
分かる場所まで戻り、
「できた」
を一つずつ増やしていきましょう。
