はじめに・・・

高校1年の生物基礎ででてくる「ミクロメーター」使い方で迷う人、多いようです・・・。

今日、生物の授業やってんけどさ

ほう。どした?

ミクロメーターの使い方、分からんかった。なんか変な分数とか出てくるし・・・。

そこ。多いよな・・・。

目盛りがついてない!最初に計算しておく?変な分数が!

(問題)


ある倍率で接眼ミクロメーターと対物ミクロメーターを顕微鏡にセットして目盛りが一致する点が図1のようになった。
また、同じ倍率でユリの花粉を接眼ミクロメーターで計測すると図2のようになった。花粉の長さ(直径)㎛を求めよ。
ただし、対物ミクロメーターの1目盛りは10㎛である。

講師(以下 講):ま、よく見かけるような問題やな。
生徒(以下 生):いちおう解説は読んだけど、途中で分数の式が出てきてから何のことか分からんくなった・・・。
講:こんなやつでしょ。
生:そう、こんなんいきなり見ても何のこと・・・って感じ。
講:ま、そうなるよね。じゃあ、最初から見ていこうか!あ、この式は使わずにやるから安心して♪
生:よかった。でも大丈夫なん?
講:余裕。まず最初に知っておいてほしいんだけど、実際に測定するミクロメーターのほう、つまり接眼ミクロメーターには目盛りがついていない。だからまず最初に接眼ミクロメーターの目盛りの大きさを決めておく必要がある。
生:そうなんや。


講:で、ここがちょいと理解しにくい部分になるらしいんだけど、「対物ミクロメーターの目盛り3つ」と「接眼ミクロメーターの目盛り5つ」が一致している。さらに対物ミクロメーターの1目盛りは10㎛ということから接眼ミクロメーターの目盛りを表す式は図3のようになる。


生:?公式ってこと?これにあてはめるん?
講:ですよね。こんなんやってられんよね。じゃあもう少し細かく考えてみよう!

最初に分数を使わずにやってみよう!

講:図を見てみようか。対物ミクロメーターの目盛りは10㎛。10㎛が3つ分なので30㎛になるよね。これは大丈夫?
生:余裕。





講:じゃあ、接眼ミクロメーターのほうを見てみよう。分かりやすくするために一旦、対物ミクロメーターの目盛りを消しておくと、こんな図になる。じゃあこの図で接眼ミクロメーターの目盛り1つ分っていくつになる?
生:30÷5=6
講:そう。なので、接眼ミクロメーターの目盛り1つ分は6㎛になる。ここまでは大丈夫?
生:余裕。


講:じゃあ次の図。接眼ミクロメーターの目盛り1つは6㎛でしょ・・・。
生:12㎛じゃね?
講:そうですな。なので答えは12㎛。
生:終わり?
講:そうやで。
生:公式いらんやん。
講:必ず必要・・・ってわけでもないな。とはいえ、今までのことをまとめると・・・。

D:簡単やん!

実際の問題の解き方

(問題)
顕微鏡の接眼レンズ内に接眼ミクロメーターを入れ、ステージに対物ミクロメーターをのせて観察したところのような目盛りが見られた。また、同じ倍率で細胞を観察したところ、のように見えた。なお、対物ミクロメーターの1目盛りは1㎜が100等分されている。


(1)図の結果から、このとき接眼ミクロメーター1目盛りが示す長さは何㎛か。
(2)図の細胞の大きさ(直径)は何㎛か。



生:やってみる!
講:よろしく♪
生:対物ミクロメーターが8目盛りと接眼ミクロメーター5目盛りが同じ・・・。対物ミクロメーターの1目盛りが・・・書いてない・・・。
講:1㎜を100等分やって。
生:ってことは、0.01㎜ってこと?
講:そうだね。ただ、答えは㎛で要求されてるから・・・。
生:1㎜って1000㎛だっけ?
講:そうですな。
生:ってことは10㎛か!なんや、さっきと一緒にやん。じゃあ10㎛が8つで80㎛。さらに80㎛を5で割って16㎛。ってことは1目盛りは16㎛!
講:いいねえ。
生:で、3目盛りだから16×3で48㎛!
講:よくできました♪

類題で練習してみよう!

(問題)

(1)対物ミクロメーターの1目盛りは1㎜を100等分した長さである。1目盛りは何㎛か。
(2)接眼ミクロメーターをセットしたまま、ある倍率で対物ミクロメーターを観察したところ、図1のように見えた。接眼ミクロメーターと対物ミクロメーターの目盛りが一致している箇所を探し、接眼ミクロメーターの1目盛りの長さを求めよ。
(3)同じ倍率でゾウリムシを観察したところ、その大きさは接眼ミクロメーターの40目盛り分であった。このゾウリムシの大きさは何㎛か。


類題の答えはこちらから

(1)1㎜は1000㎛であり、これを100で割る。

        1000÷100=10  よって10㎛

(2)対物ミクロメーターの目盛り3つ分と接眼ミクロメーターの目盛り5つ分が一致している。
   よって対物ミクロメーターが30㎛。この30㎛と接眼ミクロメーターの目盛り5つ分が同じなので

        30÷5=6  よって6㎛

(3)(2)の結果より、接眼ミクロメーターの目盛り1つ分が6㎛。これが40目盛り分なので

        6×40=240 よって240㎛

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