はじめに・・・
県内有数の進学校に進学してしばらくたった高校1年生のAさん。学校へはあまり行けていません・・・。
私ってこんなにできんかったんや・・・。
ま、その学校の中で考えればそうかもしれんけど・・・。
キツイ・・・かなり頑張ってきたはずなんだけど、全く勝てる気がしない・・・。
う~ん。無理に勝つ必要もないというか・・・難しいとこですな。
自分のできなさに愕然とした1学期のテスト・・・。学校に行きづらくなった。
学校には行けていないが、将来(というか数年後)のことは心配になっているとのこと。ある日の指導中・・・。
Aさん(以下 A):先生・・・。
講師(以下 講):どした?
A:高校選び・・・間違えた・・・。
講:そうなん?なんで?
A:下から数えたほうが早い・・・っていうか、したから数えるとすぐに・・・。
講:ああ、順位的な?
A:そう。自信も何もかも無くした気分。
講:そういうことか。それはなかなか大変だよな・・・。
A:先生って、出来んかったことってないでしょ?
講:そんなことないよ。小学校と中学校のときは確かに出来てた。大して勉強もしてなかったけど、上位5%には入ってた。でも・・・そこから先がね。いきなり23点という今までに見たこともないような点数でね。びっくりした。というかどうしていいか全く分からんかった。当然、順位も下のほうやし、なんなら留年の危機も迎えてしまった。
A:どうやって解決したん?
講:脱出・・・というか順位は諦めた。だってさ、同じように遊んでた人がさ、テストでは遥かに良く出来てる。そんなに勉強してないはずなのに。だから学校での順位は無視して留年の危機だけはなんとか回避しようとした・・・というかそこだけに全力を注いだ感じかな。じゃないと「やってらんね~」ってなるから。
A:すごいな・・・。でも、分かってはいるけど、なんか「下」にいる自分が許せないというか・・・周りから見下されている感じがするとかがなんかね・・・。
ま、無理に行かなくてもいいんじゃないかな。
すっかりと自信をなくしてしまっているようです・・・
講:なるほどね・・・。
A:うまく考えを切り替えられればいいんだろうけど・・・。
講:ま、そんなにすぐにはムリでしょうな・・・。
A:どうしたらいいですか?
講:選択肢としては「行く」「行かない」「ほどほどに」かな。
A:ほどほど・・・?
講:「学校行かなければならない」ってわけでもない。って考えにしておく。ま、具体的にはキツかったら休んでいいよ。ってこと。
A:いいんですか?
講:ムリに行って体調崩して授業受けれなくて、もしくは受けても「座ってるだけ」・・・。こうなるよりはマシ。って考える。
A:確かに。
講:で、ここからが少しだけ注意なんだけど、遅れた分はできるだけ取り戻しておく。って重要こともかと。
A:どうやって?
講:そのためにこの時間があるし、今はいろんな映像授業もあるから、それらをうまく使えばいい。
A:そういうことか・・・。そういう方法もあるな・・・。
講:結局のところ「行きたい大学」に行ければいいわけなんで、それさえできればOKじゃないかと。
A:そうですね。「逃げてもいい」ってよく言われたり書いてあったりするけど、「じゃあその後は?」ってことに対してモヤモヤしてたんだよね。それが今の方法でやればいいってことが分かったから少しスッキリしました。心おきなく休める♪
講:ま、休みすぎってのもね。でもそうなったとしても打てる手はあるから心配なく♪
A:助かります。とりあえずはこの考えでやってみます!
入試制度をうまく利用して、それに合わせた勉強を!
学校に毎日登校することはできていないけれども、大学入試のことはきちんと考えて、自主的な勉強はきちんと続けておこうということで・・・にもいろいろとあるようです。お住まいの地域や状況等によって変わってきますので、調べる際の参考になるようにキーワードをいくつか挙げておきます。
講:進学したい大学ってどっか考えてあるん?
A:大学ですか・・・行かないといけないんでしょうけど、どこ行けばいいのか分かんないんですよ・・・。
講:そっか、じゃあ将来はどうなっていたいん?
A:ん?
講:そうやねえ・・・漠然と「将来」って言われても難しいよね。じゃあ、こう考えてみようか。今から10年後とか15年後にどうなっていたいか?って。
A:う~ん・・・。
講:なるほど・・・じゃあ医者とか薬剤師とか・・・あとは技術者とか研究者になりたいとかは?
A:全くない。
講:じゃあ、その状況でできるだけ可能性を広く残しておくといいので・・・
などと話していき、さらには大学受験における受験科目のことも考慮して「英語」と「社会」をきちんとやっておこうということになり、それらの教科については学校の授業にできるだけ出ておこうということにしておき・・・がんばっていく方針になりました。
大学に合格!そして卒業後は公務員になったそうです。
「英語」と「社会」を自分で勉強していくことになったAさん。勉強中のことです・・・
A:先生~
講:ん。どうした?
A:どうやって「英語」と「社会」に絞ったん?
講:そうですね・・・まず、全国的に考えると数多くの学校があり、大学や専門学校を合わせると1000くらいの選択肢があるんです。で、多すぎるので以下の観点で絞っていくんです。
①場所はどこまでがOKか?
②系統・・・どの学部・学科を外すのか?
③私立がOKか?NGの場合は特待生制度や奨学金制度を使用することは可能か?
こうやって絞っていくんです。で、あとは各学校の受験に必要な科目を調べていくと・・・ある大学は
共通テスト:3科目(国語、英語、社会)
二次試験(前期):2科目(国語、英語)
みたいに理科とか数学が必要ないって場合とか、また別の大学では
英検準1級合格者は英語の点数を満点扱いとする
などなど、調べればいろいろと出てくるんですよ。そういったものを一つずつ拾い上げていくと、今回のように「英語と社会」だけ頑張ればなんとかなる。なんて戦略もできるんですよ♪
A:なんかすごいですね・・・。
講:受験は戦略というか情報戦みたいな側面もあるんでね。
D:じゃあ頑張って合格します!
講:よろしく♪
というわけで、Aさんはその後、志望していた大学に無事に合格し、さらに先を見据えて公務員の試験対策も始めました。
そして無事に公務員試験にも合格し、今はちょっと変わった公務員として働いているとのことです。
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